梅70系統「青梅・柳沢駅」が花小金井駅までに区間縮小

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先日、クルマで青梅街道を走っていました。ちょうど、西武新宿線のガード付近が渋滞をしていたので周りを見渡していたのですが、「ガード下」バス停になぜか都営バスのポールが立っていません。以前、青梅駅から西武柳沢駅まで梅70系統という都営バスに乗ったことがあるのですが、この路線自体が無くなってしまったのかと思いました。ただ、青梅市内で都営バスのバス停を見つけて行き先を見てみると、花小金井駅行きとなっていました。

もともとこちらの路線については、中央線の荻窪駅から青梅駅までを結んでいました。主に東京都区内を走っている都営バスが青梅に走っていること自体が不思議な光景なのですが、かろうじて荻窪で接続されていたのでしょう。こちらの路線ができたのは昭和24年8月で、多摩地域の振興を目的としていたのだそうです。この路線の開業を祝って、青梅市では花火大会が始まりました。ひたすら青梅街道を走り続ける路線です。

開業当初は荻窪駅の発着でしたが、その後は昭和35年に阿佐ヶ谷駅まで延長されていた時期もありました。その後、本路線が赤字であったことから赤字の補填を通過する市町村と協議した結果、青梅市、瑞穂町、武蔵村山市、東大和市、小平市、田無市の6つが支払いに応じました。しかし、保谷市や東京23区が入らなかったので、田無市と保谷市の市境である田無本町2丁目までという形にして、阿佐ヶ谷から田無本町二丁目までが昭和59年に廃止されました。

ただ、田無本町二丁目は鉄道の駅と接していないため、西武柳沢駅に発着するようになっていました。しばらくはこれで安定していたかに思えていたのですが、平成27年4月1日からは更に花小金井駅までに短縮されることになりました。小平市内までという形になりますので、もしかすると、西東京市が赤字の補填に参加することを辞めたのかもしれません。

新宿駅西口から武蔵境駅南口まで走っている小田急バスの宿44系統も以前は1時間に一本程度の割合で走っていたものが、相当数減便されましたので、長距離路線バスは今後も縮小の傾向が続くのかもしれません。この都営バスも武蔵村山市や瑞穂町が多摩都市モノレールで箱根ヶ崎まで結ばれるようになると見直しがある可能性がありそうです。

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