Chromebookの発売でWindowsはどうなるか?

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米国のノートパソコンの分野でChrome OSを採用した「Chromebook」が徐々にシェアを拡大しているそうです。今まではパソコン市場で使われているOSはWindowsが支配的なシェアを確保していますが、徐々に風穴があこうとしています。

Chrome OSはLinuxのカーネルを採用して、その上に独自のウインドウシステムを備えています。以前より、パソコンでWindowsに変わってLinuxが流行るのではないかと言われ続けてきましたが、パソコン初心者ではとっつきにくい部分や従来使っていたアプリケーションが使えなくなってしまうこともあり本格的な普及には至りませんでした。Linuxはどちらかというと、サーバ用のOSとして活躍している場合が多いのではないかと思います。

Chrome OSはウェブの閲覧とウェブアプリケーションの動作に適したOSとして開発が進められてきました。携帯電話向けにはAndroidが提供されていますが、いわばパソコン向けとしてChrome OSがあります。ネットブックパソコンやデスクトップパソコンに搭載されることを考えて設計されています。

Chrome OSはオープンソースライセンスに基づいて公開されていますので、基本的にはそのものにお金がかかることがありません。

Chrome OSが採用されたパソコンにログインをするためには、Googleアカウントが必要です。これは、Android端末と同様の思想ということができます。Chromebookではノートパソコンに付属しているストレージではなく、クラウドを利用することが前提にシステムができています。クラウド上にデータを保存しておけば、別のデバイスからも同じデータにアクセスすることが出来ますし、もしもパソコンを破損させてしまった場合でもデータは守ることができます。クラウドにアクセスするためのIDやパスワードの保管を厳重にすればパソコンをどこかに置き忘れてもデータを他人に盗まれるリスクが減ります。Chromebookではこのクラウド上のディスクスペースを2年間にわたり100GBまで無料で利用できるそうです。

マイクロソフトはタブレットやスマホ向けにWindowsを無償提供するなどして、シェア確保に向けた戦略変更をしていますが、このChromebookの投入によって業界地図がどう塗り変わっていくのか、気になるところです。

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